バッテリーの豆知識  

●バッテリーの形式表示のみかた

JIS形式の場合
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@ A B C
番号 記号の意味 内容
@ 性能ランク
(単位なし)
バッテリーの総合性能(始動性能・容量) 
数値が大きいほど性能がよくなります。
(50未満2刻み50以上5刻み)
A バッテリーの短側面のサイズ
(幅x高さの区分)
記号 C、Dとなるほど大きくなる
 幅     高さ
A:127  162
B:129  203
C:135  207
D:173  204
E:176  213
F:182  213
G:222  213
H:278  220
(単位:mm)
B バッテリーの長さ寸法(cm) バッテリーの長さ寸法(cm)の概数を表す。
C プラス;マイナス端子の極性
位置を示す
バッテリーのプラス側、短側面から見て
端子が右側にあるとき:Rタイプ
端子が左側にあるとき:Lタイプ

DIN形式(欧州車用)の場合
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@ A B
番号 記号の意味 内容
@ バッテリーの種別 5:12V100Ah未満の自動車用バッテリーであることを表します。
6:12V100Ah以上
A 20時間率容量 20時間率の公称容量を表します。
B 仕様により連番 仕様の例
・バッテリーのサイズ
・端子位置・形状
・下部形状
・その他
 一括排気構造、液面センサー付など

●バッテリーの充電状態と電解液比重値

バッテリーの充電状態 放電量
(%)
比重
上(40℃)
中 20℃
下(0℃)
テスター

指示色
残存容量(%)
100%





完全充電状態 0% (1.266)
1.280
(1.294)
残存容量(%)
75%
若干放電気味 25% (1.221)
1.235
(1.249)






残存容量(%)
50%
使用限界 50% (1.176)
1.190
(1.204)
残存容量(%)
25%
すぐ充電する 75% (1.131)
1.145
(1.159)
残存容量(%)
0%
完全放電状態 100% (1.086)
1.100
(1.114)

●バッテリーのオープン電圧と電解液比重の関係

オープン電圧: 電流を通じていない状態での電圧(充電打切り約1時間後)

オープン電圧は電解液比重によって異なり、実験的に求められた次の関係式がよく用いられます。

     12Vバッテリーのオープン電圧=(比重値+0.84)X6セル

   オープン電圧 (計算例)
    ・完全充電されたバッテリーのオープン電圧
    (1.280+0.84)X6=12.72V
    ・完全放電されたバッテリーのオープン電圧
    (1.100+0.84)X6=11.64V

●電解液の温度と容量

バッテリーの容量は、外気温度(液温)により変化します。
25℃容量比 0℃容量比 −10℃容量比
100% 85% 78%
例:定格容量100Ah(25℃)⇒85Ah(0℃)⇒78Ah(−10℃)

●電解液の氷結温度

寒冷地において、過放電したバッテリーを放置すると、電解液が氷結することがあります。電解液の氷結は、
比重又は放電量によって異なります。氷結したバッテリーは、使用不能となり極板の破損となるため注意
する必要があります。

電解液の氷結温度(℃)
残存容量(100%)
比重:1.280
(20℃)
残存容量(75%)
比重:1.235
(20℃)
残存容量(50%)
比重:1.190
(20℃)
残存容量(25%)
比重:1.145
(20℃)
残存容量(0%)
比重:1.100
(20℃)
−70℃(約) −40℃(約) −25℃(約) −15℃(約) −8℃(約)

●使用バッテリーの点検項目

点検項目
外観点検 液面点検 充電状態点検
@電そう、ふたのヒビ・ワレ・
 変形のないこと。
A液もれのないこと。
B端子の腐食がないこと。
C端子、取付金具のゆるみ
 がないこと。
@液面がUPPPER LEVEL
 とLOWER LEVELの中間
 以上あるか目視で点検。
A液を入れすぎない。
B精製水のかわりに硫酸
 を入れない。
@テスターによる判定が
 緑ゾーンにあること。
A比重計による判定。
 1.240以上あること。
 低下していたら補充電
 を行う。

●比重値と温度の関係

電解液の比重は、温度によって変化するため、常温度(20℃)に換算する必要があります。

 比重の温度換算式 20=St+0.0007(t−20)

例: 比重計の読み1.260 測定時の温度(電解液の温度)40℃
   S20=1.260+0.0007(40−20)
      =1.260+0.0140
      =1.274
    したがって、20℃に換算した場合の比重は、1.274である。

●バッテリーの補充電方法

普通充電法
バッテリー容量を完全に回復させるため時間をかけて充電する方法
充電量=充電電流(A)X充電時間(H)
充電電流:定格容量の1/10 要項表参照
充電時間:比重を測定し、放電量から時間を決める。
       放電量に対して1.2倍の充電量が確保できる時間(H)
電解液比重(20℃) 充電時間 電解液比重(20℃) 充電時間
1.240以上〜1.260未満 1.160以上〜1.180未満
1.220以上〜1.240未満 1.140以上〜1.160未満
1.200以上〜1.220未満 1.120以上〜1.140未満 10
1.180以上〜1.200未満 1.120未満 12
急速充電法
エンジン始動可能な程度まで、短時間・大電流で応急的に充電する方法。
(液温の上昇に注意:温度の上限45℃)
充電量=充電電流(A)X充電時間(H)
充電電流:メーカーの指定値 最大:定格容量の値以下
充電時間:最大30分