バッテリーの豆知識
●バッテリーの形式表示のみかた
| JIS形式の場合 | |||
| 55 | D | 23 | R |
| @ | A | B | C |
| 番号 | 記号の意味 | 内容 |
| @ | 性能ランク (単位なし) |
バッテリーの総合性能(始動性能・容量) 数値が大きいほど性能がよくなります。 (50未満2刻み50以上5刻み) |
| A | バッテリーの短側面のサイズ (幅x高さの区分) |
記号 C、Dとなるほど大きくなる 幅 高さ A:127 162 B:129 203 C:135 207 D:173 204 E:176 213 F:182 213 G:222 213 H:278 220 (単位:mm) |
| B | バッテリーの長さ寸法(cm) | バッテリーの長さ寸法(cm)の概数を表す。 |
| C | プラス;マイナス端子の極性 位置を示す |
バッテリーのプラス側、短側面から見て 端子が右側にあるとき:Rタイプ 端子が左側にあるとき:Lタイプ |
| DIN形式(欧州車用)の場合 | |||
| 5 | 63 | − | 18 |
| @ | A | B | |
| 番号 | 記号の意味 | 内容 |
| @ | バッテリーの種別 | 5:12V100Ah未満の自動車用バッテリーであることを表します。 6:12V100Ah以上 |
| A | 20時間率容量 | 20時間率の公称容量を表します。 |
| B | 仕様により連番 | 仕様の例 ・バッテリーのサイズ ・端子位置・形状 ・下部形状 ・その他 一括排気構造、液面センサー付など |
●バッテリーの充電状態と電解液比重値
| バッテリーの充電状態 | 放電量 (%) |
比重 上(40℃) 中 20℃ 下(0℃) |
テスター の 指示色 |
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| 残存容量(%) 100% |
良 好 |
完全充電状態 | 0% | (1.266) 1.280 (1.294) |
|
| 残存容量(%) 75% |
若干放電気味 | 25% | (1.221) 1.235 (1.249) |
||
補 充 電 が 必 要 |
|||||
| 残存容量(%) 50% |
使用限界 | 50% | (1.176) 1.190 (1.204) |
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| 残存容量(%) 25% |
すぐ充電する | 75% | (1.131) 1.145 (1.159) |
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| 残存容量(%) 0% |
完全放電状態 | 100% | (1.086) 1.100 (1.114) |
||
●バッテリーのオープン電圧と電解液比重の関係
オープン電圧: 電流を通じていない状態での電圧(充電打切り約1時間後)
オープン電圧は電解液比重によって異なり、実験的に求められた次の関係式がよく用いられます。
12Vバッテリーのオープン電圧=(比重値+0.84)X6セル
オープン電圧 (計算例)
・完全充電されたバッテリーのオープン電圧
(1.280+0.84)X6=12.72V
・完全放電されたバッテリーのオープン電圧
(1.100+0.84)X6=11.64V
●電解液の温度と容量
| バッテリーの容量は、外気温度(液温)により変化します。 | ||
| 25℃容量比 | 0℃容量比 | −10℃容量比 |
| 100% | 85% | 78% |
| 例:定格容量100Ah(25℃)⇒85Ah(0℃)⇒78Ah(−10℃) | ||
●電解液の氷結温度
寒冷地において、過放電したバッテリーを放置すると、電解液が氷結することがあります。電解液の氷結は、
比重又は放電量によって異なります。氷結したバッテリーは、使用不能となり極板の破損となるため注意
する必要があります。
| 電解液の氷結温度(℃) | ||||
| 残存容量(100%) 比重:1.280 (20℃) |
残存容量(75%) 比重:1.235 (20℃) |
残存容量(50%) 比重:1.190 (20℃) |
残存容量(25%) 比重:1.145 (20℃) |
残存容量(0%) 比重:1.100 (20℃) |
| −70℃(約) | −40℃(約) | −25℃(約) | −15℃(約) | −8℃(約) |
●使用バッテリーの点検項目
| 点検項目 | ||
| 外観点検 | 液面点検 | 充電状態点検 |
| @電そう、ふたのヒビ・ワレ・ 変形のないこと。 A液もれのないこと。 B端子の腐食がないこと。 C端子、取付金具のゆるみ がないこと。 |
@液面がUPPPER LEVEL とLOWER LEVELの中間 以上あるか目視で点検。 A液を入れすぎない。 B精製水のかわりに硫酸 を入れない。 |
@テスターによる判定が 緑ゾーンにあること。 A比重計による判定。 1.240以上あること。 低下していたら補充電 を行う。 |
●比重値と温度の関係
電解液の比重は、温度によって変化するため、常温度(20℃)に換算する必要があります。
比重の温度換算式 S20=St+0.0007(t−20)
例: 比重計の読み1.260 測定時の温度(電解液の温度)40℃
S20=1.260+0.0007(40−20)
=1.260+0.0140
=1.274
したがって、20℃に換算した場合の比重は、1.274である。
●バッテリーの補充電方法
| 普通充電法 | |||
| バッテリー容量を完全に回復させるため時間をかけて充電する方法 | |||
| 充電量=充電電流(A)X充電時間(H) 充電電流:定格容量の1/10 要項表参照 充電時間:比重を測定し、放電量から時間を決める。 放電量に対して1.2倍の充電量が確保できる時間(H) |
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| 電解液比重(20℃) | 充電時間 | 電解液比重(20℃) | 充電時間 |
| 1.240以上〜1.260未満 | 3 | 1.160以上〜1.180未満 | 8 |
| 1.220以上〜1.240未満 | 4 | 1.140以上〜1.160未満 | 9 |
| 1.200以上〜1.220未満 | 5 | 1.120以上〜1.140未満 | 10 |
| 1.180以上〜1.200未満 | 7 | 1.120未満 | 12 |
| 急速充電法 | |||
| エンジン始動可能な程度まで、短時間・大電流で応急的に充電する方法。 (液温の上昇に注意:温度の上限45℃) |
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| 充電量=充電電流(A)X充電時間(H) 充電電流:メーカーの指定値 最大:定格容量の値以下 充電時間:最大30分 |
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